カラダに良い食事の共通ルールは「高く」て「遅い」 [note097]

Ref. #栄養学 #PFCバランス #超加工食品 #コストパフォーマンス #生活習慣病 

Library Note [Note-097]

本日の問い

安価な外食が「小麦と油」ばかりになるのは、炭水化物や加工食品が、工場で量産できる「安くて早い」食材だから。対して肉や野菜は育つのに時間がかかる。現代の生活習慣病は、私たちが食事に「効率」を求めた結果なのです。

こんな方へ

  • 食事にお金をかけることを「浪費」だと感じてしまい、つい安いパンや麺類で済ませてしまう方。
  • 「ランチは500円以内で、早く食べられるもの」が毎日の基準になっている方。

この記事の結論

  • 炭水化物や超加工食品は原価が安く保存が効くが、良質なタンパク質などの自然な食材は鮮度が命でコストがかかる。ファストフードは「糖質過多・加工品中心」になりやすい。
  • 食事にコスト(時間とお金)をかけることは、効率化によって排除された「体に必要な栄養」を確保する行為である。

栄養素の「価格」と「時間」の違い

食事のバランス(PFC:タンパク質・脂質・炭水化物)には、生産にかかるコストと時間の違いがはっきりと存在します。

炭水化物 & 超加工食品

小麦、コーン、植物油脂など。これらは工場で大量生産でき、保存も効き、調理時間も短くて済みます。つまり、「安く、早く」提供できます。

タンパク質 & 新鮮な食材

肉、魚、野菜など。これらは生き物が育つための長い時間が必要で、鮮度も落ちやすく、調理に手間がかかります。つまり、「高く、遅く」なりがちです。

この仕組みがあるため、コンビニやファストフードでは、どうしても原価の安い「パン」「麺」「揚げ物」が中心になります。 効率を優先すればするほど、手間と時間のかかる「タンパク質」は減り、手軽な「糖質・加工油脂」が増えていくのです。

「安さ」と「早さ」を選んだ結果

私たちが食事に「安さ」と「早さ」を優先した結果、身体には何が起きているのでしょうか。 それは、カロリー過多と栄養不足です。

安価でエネルギーになりやすい「糖質・脂質」ばかりが体内に入り、身体の組織を作るために不可欠な「タンパク質・ビタミン・ミネラル」が不足します。 その結果として、内臓脂肪の蓄積や、糖尿病、代謝異常といった現代特有の病気が引き起こされます。

これは偶然なった病気というよりは、「効率の良い食事(糖質中心)」を選び続けた結果、身体の構成要素が偏ってしまった状態と言えます。

超加工食品という「不自然」

さらに問題なのが、「超加工食品(UPF)」の存在です。 これらは、食材を細かく分解・再構築し、添加物で味を整えた食品です。

本来の食材(肉や野菜)には、食物繊維や細胞壁といった複雑な構造(フードマトリックス)があり、消化するのに時間がかかります。 しかし、超加工食品は、安く大量に作る過程で、この構造が壊されています。

その結果、食べたものが胃腸で消化されるプロセスが省略され、「あまりにも早く」吸収されてしまいます。 急激に血糖値が上がり、ホルモンバランスが乱れる。 本来、身体が持っている「ゆっくり消化して吸収する」という機能が使われなくなることが、代謝異常の一因となっています。

時間のかかる食材を選ぶ意味

現代生活において、食事に「お金」と「時間」をかけることには、明確な機能的理由があります。 それは、効率化によって排除されてしまった「本来の身体機能に必要な栄養素」「消化という運動」を確保するためです。

「調理に時間がかかる」「値段が高い」。 これはデメリットに見えますが、その食材が工場で簡易的に作られたものではなく、自然のサイクルで育ったものである証拠でもあります。

手間をかけて調理されたものを、よく噛んで食べる。 この一見非効率なプロセスこそが、乱れた代謝を正常に戻し、健康な身体を維持するために必要なことなのです。


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この記事を書いた人

トレーナーAzuma

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