焼肉の部位は「役割」で選ぶ:太りにくい注文の基本 [note078]

Ref. #ボディメイク #焼肉 #機能解剖学 #部位選び #外食戦略 #高タンパク

Library Note [Note-078]

本日の問い

ダイエット中、焼肉でどのメニューを選んだらいいのか悩むことありませんか?「牛の体のどこにあって、どんな仕事をしていたか」という機能の視点で見てみると、部位選びでも自然と太らない選択ができるようになります。

こんな方へ

  • 焼肉に行くと、つい「カルビ・ロース・とりあえずビール」のルーティンになってしまう方。
  • ダイエット中だから「とりあえず赤身だけ頼んどけばOK」と単純に考えている方。

この記事の結論

  • 焼肉の部位選びのコツは、その筋肉が「よく働いていた場所(赤身)」か、「エネルギーを溜めていた場所(脂肪)」かを見極めること。
  • 「赤身に見えるけど実は脂が多いハラミ」や「実は筋肉の塊であるミノ」など、機能を知れば、見た目に騙されず賢くオーダーできる。

メニューを「機能」で仕分ける

焼肉屋のメニューを、機能解剖学の視点でざっくり分けると、次の3つです。

  1. 【稼働筋】 よく動き、重さを支えていた「筋肉の精鋭たち」(赤身・高タンパク)。
  2. 【貯蔵・保護】 あまり動かず、エネルギーや内臓を守っていた「脂質の宝庫」(霜降り)。
  3. 【内臓・器官】 特殊な機能を持つ「栄養と食感の専門家」(ミネラル・低脂質)。

【稼働筋】迷わず頼みたい「赤身の精鋭」

ボディメイクをしている人にとって、ここがチョイスの中心になります。 ルールは単純。「よく動いて体を支えていた場所ほど、脂肪がつかず、味が濃い」です。

  • モモ(ウチモモ・シキンボ) 
    後ろ足の大きな筋肉。常に体重を支えているため、脂身がほとんどない「純粋な筋肉」です。鉄分豊富で、肉本来の旨味をダイレクトに感じられます。
  • ランプ・イチボ(お尻)
     腰からお尻にかけての部位。お尻は歩くたびに動くので適度な柔らかさがあります。特に「ランプ」は赤身の王様。「イチボ」は外側の脂が少し乗っているので、脂身を外せば極上の赤身です。
  • カタ(ウデ・トウガラシ)
     前脚の筋肉。前脚は体重の6割を支えているため、筋繊維が太く、噛みごたえがあります。噛むほどに味が出る「通好み」のヘルシー部位です。
  • ヒレ(フィレ・ヘレ)
     背骨の内側にある「大腰筋」。姿勢を保つだけの筋肉なので、奇跡的に「赤身なのに柔らかい」のが特徴。高タンパクの最高峰ですが、お値段も最高峰です。

【貯蔵・保護】「量」に注意したい部位

いわゆる「とろける肉」たちです。生物的には、「動かない場所にエネルギー(脂肪)を蓄えたり、衝撃から身を守るクッションの役割」を果たしています。

  • カルビ(バラ) 
    アバラ骨周りの肉。内臓を守るクッションであり、呼吸に合わせて動く程度なので、脂肪(サシ)がたっぷり入ります。「脂の旨味」を楽しむ部位なので、ボディメイク中は「最初の一枚」くらいに留めるのが吉。
  • ロース(背中)
     本来は赤身ですが、日本の焼肉屋では「サシの入った背中の肉」を指すことが多いです。背中は脚ほど負荷がかからないため、綺麗に脂肪が入ります。赤身だと思って頼むと、意外と脂質が高いので注意。
  • ザブトン(肩ロース)
     肩のロース側にある希少部位。動かさない場所なので、恐ろしいほど綺麗なサシ(脂)が入ります。美味しいですが、成分的には「ほぼ脂質」に近いと思ってください。
  • ミスジ(肩甲骨の裏)
     肩甲骨の内側に張り付いている肉。あまり動かないので柔らかく、独特の葉っぱのようなサシが入ります。赤身と脂のバランスが良いですが、脂質は高めです。

【内臓・特殊】食感と栄養の宝庫

ここを使いこなせると、焼肉の質が一気に上がります。

  • ハツ(心臓)
     死ぬまで止まらないポンプ。脂質は極めて低く、ビタミンB群が豊富。サクサクした食感でいくらでも食べられます。
  • レバー(肝臓) 
    栄養の貯蔵タンク。鉄分、ビタミンAの含有量は食材トップクラス。焼きすぎるとパサつくので、炙るように焼いて栄養をチャージしましょう。
  • ミノ(第1胃)・センマイ(第3胃)
     草を消化・吸収するための胃袋。これらは内臓ですが、機能としては「筋肉」や「ひだ」なので、脂質はほぼゼロ。貝のような食感で、満腹感を高めてくれます。
  • ツラミ(頬肉)
     一日中草を噛んでいる「咀嚼筋」。非常によく動くので味は濃厚ですが、少し硬め。ゼラチン質(コラーゲン)が豊富です。

【要注意】見た目に騙されやすい部位

  • ハラミ・サガリ(横隔膜) 
    見た目は完全に「赤身肉」ですが、生物学的な分類は「内臓」です。筋肉の繊維の間に、ジューシーな脂をたっぷり挟み込んでいます。カルビよりはマシですが、決して「低脂質」ではないので食べ過ぎに注意。
  • タン(舌)
     「タン塩=ヘルシー」は半分正解で半分間違いです。 よく動かす舌先(タン先)は赤身でヘルシーですが、付け根(タン元/上タン)はあまり動かないので脂の塊です。レモンでさっぱりしますが、脂質はしっかりあると心得ましょう。
  • カイノミ(わき腹) 
    ヒレに近いバラ肉。ヒレの柔らかさと、バラの脂の旨味を併せ持つ人気部位ですが、分類はあくまで「バラ(カルビ)」の仲間。脂質は高めです。
  • ホルモン(シマチョウ・マルチョウ)
     腸の周りについた「脂」を食べる部位です。コラーゲンもありますが、基本的にはエネルギーの塊。網でしっかり焼いて脂を落としきってから食べるのが作法です。

自分の身体に合わせて「選び分ける」

焼肉のいちばんの良さは、その場で自分に合う部位を「選べる」ことです。

  • 「今日はよく動いたから、モモハツでタンパク質をしっかり入れる」
  • 「脂はカルビを最初に数枚だけ。あとは赤身中心に戻す」
  • 「満足感はミノセンマイの“噛む系”で作る」

この視点でメニューを見ると、部位名の羅列が、牛の体の“地図”として読めてきます。 そうなると、太りにくい選び方はより自然な判断へと移行していくのです。

この記事を書いた人

トレーナーAzuma

フィットネスの知見をもとに、動きやすい体づくりをサポート。「日常を軽やかに動く体作り」を目指して情報発信中。

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