なぜカロリー制限で「痩せにくい体」になってしまうのか? [note032]

「頑張って食事を減らしているのに、ある時からピタッと体重が落ちなくなった…」
「少し食べただけで一気にリバウンドしてしまった…」

ダイエット経験者なら、一度はぶつかったことがあるこの“壁”。
実はこの背景には、私たちの身体が持つ 「体重を守るための自動調整機能=ホメオスタシス」 が深く関わっています。

この仕組みを無視した急激なカロリー制限は、むしろ “痩せにくい体” を作ってしまうことがあるのです。

身体が「非常事態」と判断するまでの流れ

ではなぜ、カロリーを減らしているはずなのに痩せなくなるのか。
身体の中で何が起きているのかを簡潔に整理してみましょう。

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急激なカロリーダウン

普段より大きく食事量を落としてダイエットを開始。

STEP
最初は順調に減量

グリコーゲンや水分が減ることもあり、数週間は体重がスルスル落ちます。

STEP
代謝が低下し、防衛モードへ

身体は「これは飢餓だ」と判断し、生命維持のために次のような対策を始めます。

  • 筋肉量を削って基礎代謝を低下
  • レプチンなどのホルモン調整が変化し、食欲が増えやすくなる
  • 活動時のカロリー消費も抑えられる
STEP
「燃やさない体」へ完全シフト

かつては2,000 kcal燃えていたのに、1,500 kcalしか使わないように体が勝手に調整されることも。
いわば “燃費の良い身体” に変わってしまうのです。

これが、脂肪が落ちにくく、たまに食べただけでリバウンドしやすい「痩せにくい体質」が完成するメカニズムです。

なぜ身体はここまで抵抗するのか?

ポイントは、人類の歴史において 「飢餓=死」 だったことにあります。
身体は私たちが「痩せたい」と思っていても、そんな事情は知りません。あくまで“生命を最優先”に動いています。

とくに次の3つの要因が、ダイエット停滞やリバウンドの大きな原因に。

  • ホルモン変化(レプチン↓・グレリン↑)で空腹を強く感じる
  • 筋肉量が減って基礎代謝が落ちる
  • 活動量が自然に低下し、消費カロリーが減る

身体が全力で「これ以上痩せるのは危険だ!」と反発している状態、とイメージすると分かりやすいかもしれません。

カロリー制限を成功させるための視点

では、「カロリー制限は無意味なのか?」というと、もちろんそんなことはありません。

大切なのは、
身体が“非常事態”と感じない範囲でコントロールすること。
体重調整の仕組みを敵に回すのではなく、味方につける発想が必要です。

長期的に成功するためには

  • カロリーは“少しだけ”下げる
    急激なマイナスではなく、身体にストレスがかからない範囲で。
  • 筋肉量を守る
    タンパク質を確保しつつ、筋トレで代謝の土台を維持。
  • 食事の質を上げる
    カロリー計算よりも、ビタミン・ミネラル・食物繊維など“身体が喜ぶ栄養”を優先。
  • 睡眠&回復を軽視しない
    睡眠不足はホルモンバランスに直結し、食欲増進を助長します。

まとめ

「カロリーを減らせば痩せる」というシンプルな理屈だけでは、身体の自動調整機構は動いてくれません。

カロリー制限は、
“身体が危険と感じない範囲で”
“筋肉や代謝を落とさず”
“生活リズムを整えながら”

取り組むことで、初めて健康的で持続する結果につながります。

この記事を書いた人

トレーナーAzuma

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