1週間前の10月30日、佐藤勝利くんのファースト写真集『A Bird on Tiptoe』が発売されました。320ページの大ボリューム。SNSやレビューを見ると、予約出荷分も含めてすでに多くの方の手元に届いているようです。長くアイドル活動を続けてきた彼にとって、これが初の写真集というのも意外ですよね。
そんなことを思いながら、これまでの彼の歩みを、一人ひっそりと振り返っています。
考えてみれば、私が本格的にジャニーズにのめり込むきっかけになったのも、佐藤勝利くんでした。

初めての出会いは、何気なく見ていた『ザ少年倶楽部』、通称・少クラ。 デビュー組がセンターを颯爽と歩き、メドレー形式で歌のバトンが渡っていくお馴染みの展開の中、「Love so sweet」の時にセンターロードを進んできたのが、佐藤勝利くんでした。
胸元のブローチを輝かせながら颯爽と現れた、その圧倒的な“センター”としての存在感に「!!!」。 本当に驚天動地、まるで鳩がショットガンを食らったような感覚に。
もともと宝塚的な世界観や、美空ひばり的な昭和歌謡の大御所感が大好きな私にとって、“舞台の華”が最高の演出・最高のステージを与えられた中で、ここぞという時に歌舞く瞬間——あれはもう、言葉にならない多幸感なのです。もともとそういった舞台やコンサートは好きで、いろんなステージを見てきましたが、その中でも1、2を争う衝撃でした。

そこから先はまさに毒を喰らわば皿まで。 過去の音源をかき集め、日夜動画を漁る日々。 初めてコンサートに行って控えめに赤サイを振ったのはもう何年前になるだろう。いろんな現場に行ったなぁ。 デビュー12年目にして実現した東京ドーム公演に参戦できたのは、ずっと応援してきた全ての想いが昇華した瞬間でもあり、まさに最高の思い出でした。
そんな記憶が走馬灯のように駆け巡りますが、本当に幸せな時間を過ごさせてもらいました。 コンサートもいろんな場所に行ったなぁ。まさにSexy Zoneは私の青春そのものでした。

Sexy Zoneに一つのピリオドが打たれ、そこからtimeleszとして新たな出発をしてからは、少し落ち着いた距離感で応援しています。 例えるなら、小学校から中学校まで同級生だった友達が(友達なんて言うと大仰ですが)、別々の高校に進んで新しい仲間に囲まれ、楽しそうにしているのを遠くから見守る感じ。 その頑張りにエールをもらって、「よし、私も自分の道で頑張ろう」と背筋が伸びる——そんな気持ち。伝わりますかね。
少クラを見て初めて勝利くんの存在を知った時から今までを思い返しながら、コンサートの写真を眺めては、つい思い出にふけってしまいます。 そして、初めての写真集のタイミングが、本当に「今」なんだなぁと、なんだか不思議な心持ちです。勝利くんは私にとって、いつまでも永遠のセンターなのです。

















